こんばんは。
自然療法家の山添ともこです。
22年間でのべ4万人のボディケア、メンタルケアをサポートしてきました。
私が、自然治癒力に興味を持つきっかけの1つとなったのは、母の肝硬変という病気でした。
C型肝炎ウイルスに羅漢してから肝硬変に進行しました。
母の肝硬変の闘病経験から効果のあったもの、なかったものをご紹介しています。
50代で余命1年と言われた状況から、自然治癒力で71歳まで元気に生きています。
こちらの記事では、肝硬変の鉄制限食についてお伝えします。
あくまでも今回ご紹介するものは母の経験ですので、ご自身の体調管理はご自身で責任を持っておこなってください。
コメントでの健康相談は承っておりません。
あらかじめご了承ください。
薬害だった
母のC型肝炎発症は1995年ごろでした。
体調不良から検査をしてみると肝数値が異常な数値を叩き出し、治療が始まりました。
インターフェロンなどウイルスを消す治療を一通りやったものの効果がなく、悪化の一途をたどっていました。
10年ほど入退院を繰り返し、対処療法をおこないながら肝臓の数値とにらめっこで毎日を送っていました。
C型肝炎は年月を経て肝硬変に移行しゆくゆくは肝臓がんになり死亡する。
というものです。
母は肝数値は落ち着いているというものの、 シミだらけの真っ黒い顔をして、いつもしんどいしんどいと繰り返し、家では寝たきりのような生活でした。
なんとなくこのままではダメだと思っていた2005年ごろ、あるご縁で栄養療法に出会い、西洋医学をすっぱりと辞め、そちらに切り替えたおかげで症状がだいぶ良くなっていました。
これは後になって感じた私の感覚ですが、おそらく対処療法で投与していた薬による薬害での体調悪化だったと思います。
医者の権力に負けない
薬の投与を辞め分子栄養学を取り入れたことで数年間は小康状態を保っていたものの、再び症状が悪化し、肝数値も白血球の数値も悪くなりきってしまいました。
近所の病院ではもう対処できない状態だから、大学病院へ行って欲しいと言われたのです。
私には、肝硬変の西洋医学治療に対して、まったく効いているという実感が持てず、強く反対をしていたのですが、やはり一般の人というのは病気になると知識がなく、「医者という権力の力」に負けてしまうものなのだと思います。
大学病院のお医者様に言われるがまま、検査入院をしていました。
治療を拒否すると恫喝する医師
検査の結果、もう肝臓がほとんど働いていない状況のため、ステロイド治療と生体肝移植を勧められました。
ですが、私は自身のアトピー治療でステロイドを使っていたけれど一向に良くならなかった経験もあり、大反対。
治療を拒否すると、大声で恫喝するお医者様に不信感を覚えた母も、あまりに自分の意見を聞いてもらえないことに憤りを感じていたこともあって、担当医がいなくなった隙に病院を去りました。
その後は、たんぱく質とビタミン、ミネラルの摂取を続けながら漢方を飲んでいました。
運よく漢方のお陰でまた症状が少しだけ良くなり、 2012年2月には投薬などはなく、鉄を定期的に抜く瀉血(しゃけつ)というという治療のみをしていました。
肝臓が悪くなると、鉄が体内に過剰に溜まってしまうのです。
肝硬変の鉄制限食は効果がなかった
鉄が多いと言っていたころの血液検査結果がこちらです。
2012年5月の検査結果で血清鉄の値が270。
正常値が43~172ですが270。
2週に1回、鉄を抜く瀉血(しゃけつ)という治療をしていました。
また、鉄を採らない「鉄制限食」がお医者様からの指示でした。
実際、私が母の食事を見ていると、 これでは絶対にカラダは良くならないだろうと思ってしまうような内容でした。
「鉄を摂取してはいけないけど、たんぱく質はとる」
フライパンは鉄製のものだったけれど全部買い換え、主食は野菜スープと卵の白身と鶏ささみ、朝食は菓子パンです。
しかも食べだしたら止まらないと言って、スティックパンを一袋全部食べてしまうような有様なのです。
こんな食事をしていたら、栄養も何もないし、糖質の過剰摂取でもっと肝臓が悪くなってしまう。
そして、何よりバランスが悪すぎる。
自然治癒力を引き出す
確信はなくとも、娘の私の権限で、私の考える以下の食事に変更させました。
主にこのような考えで、やってもらいました。
野菜はうちの畑である程度作っているものもあったので、ある程度の農薬は減らせていました。
初めは、母は油など高いものを買うのに躊躇していましたが、サラダ油や白砂糖など、思い切って使うのをやめてもらったものも多くありました。
食事を変えたらなんと貧血に
そして検査結果の紙が見当たらないのが残念なのですが、翌月の血液検査では なんと、『貧血』 の結果が。
週に1回の瀉血治療は2週に1回になり、経過を観察。
母によると、瀉血で鉄を抜いても、食生活で鉄をとらなくても、あんまり数値が変わらなかったそうです。
その話もあって、私からの提案で、食事の中に、鉄を摂ってもいいけど、きちんと鉄を体内に出して行く力がいるのではないかと考え、ビタミンとミネラルをしっかり摂取してもらいました。
翌月には、貧血というくらいまで血清鉄の数値が下がり、鉄を抜く治療は1カ月に1回に。
そして、6月の血液検査では、
なんと!血清鉄 31
いままで鉄が多くて鉄制限をしなくてはならないくらいだったのに、鉄を抜く治療が必要なくなったんです!!
(検査結果がどこかにいってしまい写真がありません。すみません)
この結果が出るにあたって、玄米のデトックス効果は特に大きかったと感じています。
肝数値は少し悪化していたのですが、分子栄養学を学んだ時に「肝数値にはとらわれなくて良い」とのことだったので、その後はたんぱく質の摂取量を増やしていきました。
食べ物で血液検査の結果は大きく変化していきます。
自分の手で作った ビタミンミネラルたっぷりの野菜を使って料理していれば、しっかり自分の栄養になってくれるはずです!
肝臓の機能を上げて、鉄を体外へ出す力を養うこと
結局は、自分の力で不要な鉄を体外へ出して行く力が必要なのではないと思いました。
鉄の摂取を控えるのもひとつかもしれないけど、根本的に鉄をデトックスする力がまだ残っているならそれを活かしたいですよね。
人の体は、わからないことだらけです。
理論通りにいかないことはたくさんあります。
母は鉄を含むものいっぱい食べてましたが、鉄の値は下がっていったのですから、数学みたいに ”1+1=2” にはならないわけです。
西洋医学は慢性疾患には効かない
先日、大手製薬会社「田辺三菱製薬」が製造・販売するC型肝炎の治療薬を使った患者15人が、副作用とみられる重い肝不全などで死亡していたことがわかったというニュースがありました。
どんなにいい薬よりも効く薬は自分を大切にし、口にいれるものすべてが自分を作り上げていることを理解することだと感じました。
西洋医学の良さももちろんありますが、慢性疾患にはあまり効果を示さないことが多いのです。
診断結果だけで ベルトコンベアのように決まり切った治療を自分の体に課して、寿命までを他人に決められるのは私には違和感があります。
運命を変えた新薬との出逢い
私の母は、この数年後、運良くC型肝炎ウイルスを消す薬と出逢うことができ、ウイルスが消え肝硬変の進行が止まりました。
このおかげで根本的な問題はなくなりだいぶ元気になったものの、この数年後、この肝臓疾患の影響が今度は肺に出て肺高血圧症という難病を発症しました。
その後も色々な自然治癒力の取り組みをしたので、そちらについてはまた別の記事でご紹介いたしますね。
生体肝移植をしなければ余命1年から肝臓は7割程度働いているという診断結果
68歳で肺の高血圧症と診断された時、お医者様から「肝臓の状態は7割程度は働いている」と言われました。
15年以上前、某有名大学病院で「生体肝移植をしなければもう1年しか生きられない」と言われたのはなんだったのでしょうか?
この経験から言えることは、目に見える数値に振り回されないことが大切だということです。
人には自然治癒力が備わっています。
日本は風邪を引いただけでも大量のお薬が処方されます。
アメリカではビタミン剤を処方されて後は「家で寝て起きなさい」で終わりです。
戦争がなくなった今、世界で起きているのは薬剤戦争。
製薬会社の力が強いこの国で、いかに自分の体を守っていくかは、みんながやっているからと大衆の意見に流されず、自分で勉強をしていくしかありません。
繰り返しになりますが、母は50代で余命1年と言われた状況から、必要な時には西洋医学にお世話になり、必要がないときは自然治癒力で体を癒し、71歳まで元気に生きています。
この世界のどこかで困っている人のお役に立てますように。
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