ピラティスインストラクタープロコースレポです。
今回は、クライアント様、名古屋からAさんにお越しいただきました。
ありがとうございます!
問診していくと、生まれつきの腎臓の奇形があるそうで、腎臓が4つあったそうです。
大人になってから、度々その腎臓による体調不良があったので右側の1つを28歳のときに切除したそうです。
3歳くらいのときにも、一度、尿管の手術をされたそうです。
主訴としては、腰痛、肩こり首こり、目の疲れ。
こういった症状はピラティスにお越し下さるクライアントさんの中にもたくさんありますが、実は、内臓の調子とつながっていることが多々あります。
腎臓や肝臓、子宮などによって体内の毒素を外に出す働きをしていますが、そのあたりに不具合があると、
毒素が体内に溜まってしまうことにより、血流の悪化や冷えを招きます。
血流の悪化や冷えは、各細胞に必要な栄養分を届け、不要になった老廃物を除去することができなくなるということ。
結果、肩こり腰痛などを引き起こします。
Aさんの姿勢を拝見すると、骨自体は全体的にストレートになっていますが、脊柱起立筋や大腰筋などに大きな緊張が見られます。
骨盤帯や腰椎はグラグラ、かなり不安定。
人によって、骨を歪ませてカラダを維持しようとする場合、筋肉を緊張させてカラダを維持しようとする場合があります。
Aさんの場合は、筋の緊張が目立つケースです。
今回はピラティスが初めてということもあって、基本的な動きをゆっくり行いました。
骨盤帯を安定させていくことを目的に。
足にボールを踏んでハムストリングの出力を上げていきます。
内臓に何か不具合がある場合、アウターで固めてインナーマッスルを使わなくなっている傾向にありますから、慎重に指導をおこなっていきましょう。
今回やったことは、ほぼ基本となるウォーミングアップの動きだけ。
呼吸、骨盤帯を安定させながらのレッグスライド。
体幹の回旋など。
(写真がないので違うときのもの載せます)
Aさん、どの動きをやるにしても脊柱起立筋が強く緊張を起こし、骨盤帯の安定を担おうとします。
仰向けでも、座位でも、脊柱起立筋を緊張させて姿勢を保持しようとしてきます。
そこに対して、毎回、起立筋の緊張を取りながらインナーマッスルを使っていけるように指導します。
同じ疾患であっても、どこで代償して姿勢を保持するかは人それぞれです。
一口に腰痛、ヘルニアと言ってもその原因もまた人それぞれ。
その原因を探っていくことが、問題を根本解決していくことにつながります。
多くのインストラクターさんが、マニュアルを求めますが、マニュアル通りにいかないのが人のカラダ。
たくさんのケースを経験していくとともに、カラダに対する基本的な知識を身につけていくことでいろんなケースに対応できるようになります。
インストラクターにとって大切なものは、「考えるちから」
佐和子さんが10000人見るとプロになれるといってましたが本当そうかもなぁと思います。
私ものべ10000人以上経験させてもらえたあたりからいろんなことが見えてきた気がします。
今年でキャリア13~14年になりました。
クライアントさんや周囲の評価は別として、自分自信が満足のいくレッスンができるようになったのは、ここ2、3年。
クライアントさんに対してもそうですが、自分に対しても成長を優しく見守ってあげると、楽しく成長できそうな気がしますね。
最後に、ビフォアーアフター載せますね。
飛び出してた胸郭が落ち着きましたね。
起き上がる系の腹筋などほとんどやってなくても、不要な筋の緊張が取れると腰もそらないし姿勢が良くなります。
反ってた腰も緊張が取れました。
逆サイドから見ても、地に足がついたように見えます。
腎臓は水分代謝を担いますから、そのあたりオカラダと相談しながら、どの程度の量がバランスが良いのか一緒に見つけて行ってもらうようにしましょう!
Aさん 遠いところお越しいただき、ありがとうございました!
ではまた書きますね。
tomoco